
11/27/2025
生物資源学先端セミナーの一環として、日本醸造学会若手の会、第41回スチューデントサイエンティストプログラム(ポスターはこちら)が開催されました。
日本の食文化において、発酵は単なる調理法ではなく、自然と人の知恵が織りなす芸術です。それは長い歴史の中で育まれ、四季折々の気候や地域性に合わせて進化し、それは近年、日本の和食文化がユネスコ無形文化遺産にも登録されるほど、世界的に注目されています。
しかしながら近年の大学教育では、長い歴史によって培われてきた醸造学や醸造・微生物産業を学ぶ機会が顕著に減少しています。そこで生物資源学科 応用微生物学分野が担当する講義の一環として、日本醸造学会若手の会 第41回スチューデントサイエンティストプログラム(SSP)を本学にて開催していただきました。
日本醸造学会若手の会から、酒類総合研究所の小林さん、木下さん、霧島酒造(株)の瀬戸口さん、白鶴酒造(株)の玉田さん、月桂冠株式会社の下間さんがご参加くださり、酒造りの基本から、近年の企業での取り組み、種類の面白さを、ご講演や試食会を通してお話しくださいました。
また、福井を代表する酒造メーカーである黒龍酒造株式会社から、久保さんがご講演くださり、会社のご紹介に加えて、今後の企業の取組みについてご紹介くださいました。
さらに基調講演として、日本の著名な発酵研究者である神崎浩教授(岡山大学)、五味勝也教授(東北大学)にもご講演いただきました!
神崎先生は、固体培養技術による未利用資源を活用したものづくりについてご紹介くださり、オリーブの葉を原料に発酵生産した化合物の利用のお話では、微生物発酵の未知なる可能性を新たに感じました。また五味先生は、これまでのご研究を振り返りながら、学生の頃のお話もされ、研究者として、微生物と共にものづくりをするものとして、大切な心構えを改めて教えていただきました。
夕方からは学生食堂に移動して、試食会や官能試験体験が行われました。
若手の会の皆さんが、たくさんの試飲料をご提供くださり、特にノンアルコール飲料の試飲では、各社が取り組むノンアルの新しい形を体験させていただきました。
また、若手の会のご支援で、福井の発酵食品もご用意させていただきました!
甘露梅肉や浜名味噌、へしこ、らっきょ、ふくいサーモンのチーズ和えなど・・・参加してくれた学生の多くが、初めて食べる人も多かったようです。
若手の会の皆さん、楽しく学べる機会をいただき、ご協力ありがとうございました!















