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Research
研究について
About Research
無限の可能性を秘めた微生物を探究して利活用する!
微生物とは、文字通り、肉眼では見えないサイズの生き物のことです。「微生物」や「細菌」と聞いて、多くの人が真っ先に思いつくのは病原菌かもしれません。目に見えない細菌が、動物やヒトに病気を引き起こすと思うと、微生物はとても怖いもののように思うでしょう。 しかし環境中には、ヒトの数より遥かに多くの微生物が生育していて、その中で病気を引き起こすものは限られた種類の微生物だけです。むしろ多くの微生物が、人類にとって有益な働きを持っています。その有益な微生物機能を探究して、積極的に利用することを追求する学問こそが応用微生物学です。
研究内容
Our Researches
  • アミノ酸ホモポリマーの生合成研究
  • アミノ酸ホモポリマーの応用利用
  • 二次代謝産物の生合成研究
  • アミノ酸の生合成研究
アミノ酸ホモポリマーの生合成研究
アミノ酸ホモポリマーの生合成研究

我々の身の回りの環境には多様な微生物が存在しています。これらの微生物は、それぞれの生合成遺伝子/経路を用いて、多様な代謝産物を生産します。同一の化合物を作り出す際には、各々よく似た(共通の)生合成遺伝子/酵素を利用することが多いですが、中には全く異なる生合成遺伝子/酵素を利用するものが存在し、その生合成経路にも多様性が存在することが明らかにされつつあります。

アミノ酸ホモポリマーの応用利用
アミノ酸ホモポリマーの応用利用

微生物が生産するポリマーの性質を利用し、その応用を目指す。 微生物由来のポリカチオン性化合物「PIECE(ピース)」。タンパク質や酵素、抗体にPIECEでポリカチオン化修飾することにより、動物細胞の細胞膜を極めて効率よく透過することとを、世界で初めて証明した。細胞内部の異常が原因で起こる疾病に対する医薬品開発への利用に期待が膨らむ。

二次代謝産物の生合成研究
二次代謝産物の生合成研究

私たちの生活に有用な生理活性物質の探索、応用、新規創製にむけて、微生物の探索、遺伝子・酵素の解析、化合物の生理活性試験に取り組んでいます。 研究課題の一部は、科研費 学術変革領域研究(A) 予知生合成科学の採択を受けています。

環境中には数多くの微生物が生育しています。 現在、新たな有用化合物、またはその化合物を作るために働いている酵素の探索源として、環境中からの微生物探索を進めています。特に放線菌や乳酸菌は、薬の素となる化合物を作り出すことで知られており、これらの微生物に着目して分離しています。

アミノ酸の生合成研究
アミノ酸の生合成研究

我々の身の回りの環境には多様な微生物が存在しています。これらの微生物は、それぞれの生合成遺伝子/経路を用いて、多様な代謝産物を生産します。同一の化合物を作り出す際には、各々よく似た(共通の)生合成遺伝子/酵素を利用することが多いですが、中には全く異なる生合成遺伝子/酵素を利用するものが存在し、その生合成経路にも多様性が存在することが明らかにされつつあります。

しかし微生物の種類は膨大であるため、それらの中には依然として見過ごされている生合成経路が潜んでいると考えられます。新規な生合成経路に存在する未知な酵素・タンパク質機能の発見は、学術・産業の双方にとって重要であり、人類にとって有益であります。 そこで我々は、遺伝子情報や遺伝子工学、高度な分析技術等を用いることで、その潜在する生合成経路(世界で誰も解明していない!)を明らかにし、多様な微生物のより深い理解を目指しています。